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2012年10月10日

9月26日に採血した結果を聞きに、行ってきました。

結論から言うと、

 FT4 1.15  (0.83~1.71)

 FT3 3.59  (2.13~4.07)

 TRAb 2.3 (2.0未満)

・・・と、いう結果に。

FT4やFT3というのは、実際に甲状腺から生み出される「T4」や「T3」というホルモンに少量含まれるもので、全身に回って作用する「遊離型ホルモン」の事です。

ですからこれが多すぎるという事は、代謝が激しいというか、いわゆるバセドウ病の特徴でもある「常に全力疾走しているような状態」になってしまうわけですね。

TRAbというのは、TSHレセプター抗体ですから、甲状腺に「もっとFT3やFT4を作れ」と指示するものです。

このTRAbが高いという事は、全身に作用するFT3やFT4が沢山作られてしまう、という事になります。

で、今回。

FT4とFT3は正常の範囲内です。

しかし、TRAbは正常値を少し越えていました。

本来甲状腺に「FT3やFT4を作れ」と指示するのは脳下垂体から出るTSHなのであって、同じような指示を出してしまうTRAbという「異端児」が沢山存在している事自体、正常ではないわけです。

血液検査の結果に書いてあるTRAbの正常値は「2.0未満」

「未満」であって、「下限」が書いていないというのは、つまりそういうことなのでしょう。

今回、ワタシのTRAb値は、2.3。

つまり正常値を超えている。

うーん、良い事ではありませんね。

しかも前回、6月に採血した時には「1.5」だったんです。

前回せっかくすべてが正常値になったのに「また越えてしまった」という事になります。

悪く考えると「悪化した」という事になるのかも知れませんが、実際に全身に作用するFT4やFT3が正常値である訳ですから、今回TRAbが少し高くても「悪くなっている訳ではない」のだそうです。

例えるなら、「それ、ホルモンを作れ!」と音頭をとる人は増えたけど、「実際に沢山作られてはいない」という事なのでしょう。

ワタシは今回の数値を見て、とても驚いたというか、またか!?、とショックを受けたのですが、先生の対応はちょっと違っていました。

数値はいわゆる「血中濃度」

計る度に、

「ま、多少の増減はあるんだよね」と。

結構気軽に答えてくれました。

ですが・・・

前回。

ワタシは毎日2錠飲んでいたメルカゾールを、1錠に減らしたんですよね。

今回すべてが正常値なら、薬を飲むのを止めても良い、という事になったはずなのですが・・・

TRAbが少し上がっている結果が出てしまった事で、先生も「もう少し様子を見たい」と。

ま、そうだよね、と。

自分でもそう判断します。

現在、毎日1錠飲んでいるメルカゾール。

「今回で終わりにするのではなく、とりあえず年末までは“2日に1錠”を飲んで欲しい」と言われました。

お??

1日2錠を1錠に減らしたら数値が上がった訳ですから、ワタシとしてはまた2錠に戻すのかなと思っていたら・・・むしろ「更に減らす」と。

ちょっと意外に感じました。

が、それで良いのだそうです。

メルカゾールは服用後32時間ほどしか血中に残らないため、間隔が2日以上開いてしまうと、まったく飲まなくてあまり変わらない状態になってしまうそうで。

ですから確実に2日に1錠。

気がついたら飲む、という事ではなく、メルカゾールを飲む日を「奇数日か偶数日で決めて」その日に確実に飲んで欲しい、と。

そういう結論になりました。

薬を飲み始めて、ちょうど丸2年。

この生活が、あと少しだけ続きます。

脈拍をはかり、血圧をはかり。

貧血はないか、動悸はないか、汗はかきやすくないか、そういう事をひとつずつ確認しました。

今回の血液検査で、ついでに検査しているMCVとMCHが正常値より高い事がわかりました。

以前にもよくあった症状です。

正直「またか・・・」です。

MCVは「平均赤血球容積」。

そしてMCHは「平均赤血球ヘモグロビン量」です。

この数値が高いという事は、血中の赤血球が通常よりも肥大化している、という事になります。

いわゆる「ビタミンB12」を補わなければならない。

以前は「メチコバール」というビタミンB12を補う薬を服用しました。

その結果、1か月程度でもとの正常値に戻ったんですよね。

とりあえず。

今回はメチコバールの処方は無し。

MCHとMCVの増加、そしてTRAbの数値がどうなるのか。

2日に1錠を服用しつつ、12月下旬にもう一度採血していただく事になりました。

本当はビタミンB12が多く含まれる「貝類」とか「海苔類」を食べた方が良いんでしょうけど・・・

それらには「ヨード」が多く含まれていますから。

「バセドウ病患者は食べちゃダメだ」と言われているモノばかり。

いやはや、まったく。

帯に短し、たすきに長し、です。




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