バセドウ病の治療

●バセドウ病が発覚して。

先生からは「できれば薬の服用で治療していきましょう」というお話がありました。

「状態によっては切除手術を検討」もしくは「アイソトープ治療も含めて考える」といった感じ。

この時点で何も理解していない私は、少なくてもバセドウ病の治療には「薬の服用」、「切除手術」、「アイソトープ」などがあると言うことを、その時初めて知りました。

私の場合は「薬での治療」。

仕事をしながら、入院もせず。

今まで通り日常生活を送りながらの「治療スタート」です。

●薬の服用

薬の服用による一般的な治療法は、抗甲状腺薬である「メルカゾール」を毎日定期的に、定められた分量、服用します。

定期的に服用し、定期的に血液検査を受ける。

血液中の「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」の濃度が下がって行くにつれ、服用する薬の量を減らしていく。

数年間かけて、ゆっくり、ゆっくりと通常値まで下げていく、というものです。

私の場合はメルカゾールを「90日分処方」していただき、90日後に再び通院して、血液検査。

その検査結果で薬の分量をそのまま維持するか、薬の量を多少減らすか、先生に判断していただきます。

そして新しい分量でまた、90日分処方される。

この繰り返しです。

ただし、薬の副作用として皮膚のかゆみや炎症を起こす場合があり、「その際には薬を変えます」と言われました。

幸い私の場合、これといった副作用は出ませんでしたが、3か月に1度の検診のたびに「体はかゆくないかい?」など、副作用に関する事を、先生から色々と質問されました。

●切除手術

甲状腺の一部を切除することで、甲状腺ホルモンの量をコントロールするという方法です。

あくまでも「手術」なので入院が必要ですが、薬による治療よりも早く治るというメリットがあります。

肥大化した甲状腺そのものを切除することで小さくする訳ですから。

再発の可能性も少ないそうです。

私も先生に「手術もできるよ」と勧められましたが、入院しなければならないという事と、単純に「手術は怖い」という事でお断りし、薬による治療にしていただきました。

●アイソトープ治療

「放射線治療」です。

放射性ヨードを用いて甲状腺の細胞数を減らし、ホルモンの分泌量を減らす、という方法です。

弱いながらも、あくまで「放射性物質」なので、多少被爆する可能性は否めません。

「赤ちゃんが欲しい女性」の場合、治療後1年は間を開けた方が良いと言われました。

一般的には治療後落ち着いたら「子宝に恵まれても大丈夫」と言われているそうですが、私を見てくれていた先生は、「大丈夫なんだけど」という前提で、「僕は男性でも女性でも“もうこれ以上子供はいりません”という人にしか、アイソトープは勧めない事にしている」と言っていました。

あくまでも、私を見ていただいた先生の意見ですので、別のご意見を持つ先生も当然いらっしゃるでしょう。

私は「既に子供は4人いるので、これ以上子供は考えていない」といったら、「4人もいるの!?、じゃあアイソトープも検討しようか」と言われました。

元々「放射能」という言葉に嫌悪感があった私は、アイソトープ治療は丁重にお断りしました。

「放射性物質」や「甲状腺」というと、東日本大震災の福島第一原発による放射能汚染を思い浮かべてしまいますが、私がバセドウ病と告知され、治療方針の検討をしたのは、震災の起きる少し前の話です。






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